職場で働いていると、「それを言うならまず自分がやるべきでは?」と思ってしまうような同僚に出会うことがあります。
自分は遅刻をするのに他人には厳しい。
自分はミスをするのに人の失敗は責める。
自分はルールを守らないのに他人には完璧を求める。
そんな「自分のことを棚に上げた態度」の同僚ばかりに囲まれていると、毎日イライラし、職場へ行くだけで疲れてしまいます。
特に真面目な人ほど、「なぜこんな理不尽な人たちが平気な顔をしているのだろう」と考え込みやすくなります。
この記事では、自分のことを棚に上げる同僚への現実的な対処法と、心を守るための気晴らし方法について解説します。
なぜ棚に上げる人は多いのか
まず知っておきたいのは、「自分を客観視できる人」は意外と少ないということです。
人間には誰でも、自分に甘く他人に厳しくなってしまう傾向があります。
例えば、
- 自分の遅刻は「仕方なかった」
- 他人の遅刻は「責任感がない」
と解釈してしまうことがあります。
心理学では、自分の失敗は環境のせいにしやすく、他人の失敗は本人の性格のせいにしやすいことが知られています。
つまり、棚に上げる人は特別な存在ではありません。
程度の差はあっても、多くの人が似たような傾向を持っています。
だからといって許せるわけではありませんが、「世の中にはそういう人が一定数いる」という前提を持つだけで、少し気持ちは楽になります。
真面目な人ほど消耗しやすい
棚に上げる同僚に強いストレスを感じる人には共通点があります。
それは、自分自身が誠実に生きようとしていることです。
- 約束を守る
- ミスを認める
- 他人に配慮する
- 責任を果たす
こうした価値観を持っている人ほど、矛盾した行動を見ると強い違和感を覚えます。
しかし職場にはさまざまな価値観の人がいます。
あなたが当たり前だと思っていることを、相手は当たり前だと思っていないかもしれません。
ここで重要なのは、「理解できない相手を理解しようとしすぎないこと」です。
理解しようとすると、かえって疲れてしまいます。
対処法① 相手を変えようとしない
最も大切なのはこれです。
棚に上げる人を変えようとしないこと。
多くの人は、
「それはおかしいですよ」
「あなたも同じことをしていますよね」
と言えば改善すると考えます。
しかし現実には、そう簡単には変わりません。
むしろ反発されたり、逆ギレされたりすることもあります。
相手を変えることにエネルギーを使うより、自分のストレスを減らすことに力を使った方が合理的です。
職場は更生施設ではありません。
あなたの役割は同僚を教育することではなく、自分の仕事をすることです。
対処法② 必要以上に関わらない
棚に上げる人ほど、人の粗探しをしたり、不満を言ったりする傾向があります。
そのため距離感が非常に重要です。
- 雑談を減らす
- 愚痴大会に参加しない
- 深い相談をしない
- プライベートを話しすぎない
これだけでも精神的な負担は大きく変わります。
職場の人間関係は「仲良くすること」が目的ではありません。
仕事を円滑に進めることが目的です。
必要なコミュニケーションが取れていれば十分です。
対処法③ 評価基準を会社に置く
棚に上げる同僚の発言を真に受けていると、どんどん消耗します。
そこで意識したいのが評価基準です。
評価基準を同僚ではなく会社に置きましょう。
例えば、
- 上司から求められていること
- 業務目標
- 数字
- 成果
に集中するのです。
同僚の好き嫌いや感情は、意外と評価に直結しないこともあります。
もちろん職場によりますが、少なくとも他人の文句に振り回され続けるよりは建設的です。
対処法④ 記録を残す
もし理不尽な発言や嫌がらせに発展している場合は、記録を残しましょう。
- 日時
- 発言内容
- 状況
- 関係者
をメモしておきます。
感情的になって反論するよりも、事実を残す方がはるかに有効です。
後から相談が必要になった場合にも役立ちます。
気晴らし方法① 職場以外の世界を持つ
職場が人生の中心になると、ストレスが何倍にも膨らみます。
おすすめなのは、職場以外の居場所を持つことです。
例えば、
- 散歩
- ジム
- 読書
- 映画
- 趣味のコミュニティ
- カフェ巡り
などです。
「職場が全世界」になると苦しくなります。
「職場は人生の一部」と考えられるようになると、心はかなり軽くなります。
気晴らし方法② SNSから離れる
職場のストレスが大きい時期は、SNSが追い打ちになることがあります。
他人の成功ばかり見えてしまったり、愚痴や対立を見ることでさらに疲れてしまうからです。
そんな時は意識的に距離を置くのも有効です。
空いた時間を睡眠や趣味に使う方が、回復につながることは少なくありません。
気晴らし方法③ 身体を動かす
ストレスは頭の中だけで処理しようとしても限界があります。
実際には身体を動かした方が気分転換になるケースが多いです。
- ウォーキング
- ストレッチ
- 軽い筋トレ
- サイクリング
激しい運動でなくても十分です。
嫌な出来事を何時間も考え続けるより、20分歩く方が気持ちが切り替わることがあります。
大切な視点
ここで一つ大切なことがあります。
棚に上げる同僚に囲まれていると、
「まともなのは自分だけだ」
という気持ちになることがあります。
しかし、この考え方は自分自身を苦しめる原因になります。
なぜなら、自分もまた完璧ではないからです。
もちろん理不尽な相手を肯定する必要はありません。
ただ、「人はみんな多少の矛盾を抱えている」と理解すると、少しだけ心の余裕が生まれます。
相手を許すためではなく、自分を消耗させないための考え方です。
まとめ
自分のことを棚に上げた態度の同僚ばかりだと、職場は非常にストレスの多い場所になります。
しかし現実的に考えると、他人を変えることは難しく、自分の受け止め方や距離感を調整する方が効果的です。
- 相手を変えようとしない
- 必要以上に関わらない
- 仕事の成果に集中する
- 記録を残す
- 職場以外の世界を持つ
- 身体を動かして気分転換する
これらを意識するだけでも、心の負担はかなり軽くなります。
職場にはさまざまな人がいます。すべての人を理解したり納得したりする必要はありません。
大切なのは、理不尽な相手に振り回され続けず、自分自身の心と生活を守ることです。そう考えられるようになると、同僚の言動に必要以上のエネルギーを奪われなくなっていくでしょう。

